クロダトーンお披露目会(2022年度)
12月6日(火)に修理から戻ってきたクロダトーンのお披露目会が開かれました。
本校設立と共に寄贈されたこの楽器には特別な物語があります。
寄贈されたのは持ち主の奥様で、ご本人は32歳という若さで天に召されています。
この方はオルガンの演奏や作曲をご自分の使命と考えていらっしゃったようで、その思いは機関誌「愛真」第8号に記録されています。以下の通りです。
「私は日本一の教会オルガニストでありたいと思っています。演奏会においてではなく、礼拝を豊かにさせる教会オルガニストです。また、立派な独奏家ではなく、みごとな伴奏家でありたいと思っています。すばらしい額縁になりたいといつも思っています。」
このような尊い思いが、奥様の手によって愛真に引き継がれたということは非常に感慨深いことです。
クロダトーンは、製造元であるクロダオルガン株式会社が2007年に廃業しており修理が難しい状況にありました。
しかし今回、「音の工房 Het Orgel Huis」の館主岡本氏の手によって見事に蘇り、20年以上故障によってほとんど触られることのなくなっていたクロダトーンは、それはそれは美しく温かい音を響かせてくれています。
この日は岡本氏による演奏やトーク、本校音楽科教師による演奏、そして寄贈者のお嬢様(愛真で約20年前音楽の教師として働いておられました)が来校され、オルガンとともにヴァイオリンを奏でてくださいました。
生徒は修理されて初めて聴くオルガンの美しい音色に目を輝かせている様子でした。
今となっては大変貴重なこのクロダトーンを愛真で大切に大切に守り生かしていきたいと思います。
【クロダトーンお披露目会プログラム】
●岡本氏による演出
トーク:クロダトーンについて、その修理について
演奏:讃美歌312番
演奏:「虹」/菅田将暉(映画「STAND BY ME ドラえもん 2」主題歌)
トーク:オルガンの操作について
讃美歌405番を岡本氏の伴奏で愛真生教職員一同で歌いました。
●本校音楽科教師による演奏
演奏:J.S.Bach『前奏曲とフーガ』変ホ長調BWV552/1
※最後ヴァイオリンとともに待降節の讃美歌94番「ひさしく待ちにし」を演奏しました。
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