夕会ノートより（２０２３年度②）
 
　「この世のすべての不利益は当人の能力不足」
　この言葉は中学の頃から俺の頭の中にいて、ふとした時に頭の中に現れる。そんな言葉。それで、こいつは今も頭の中にいる。
 
　昨日サッカーでシュートを防ごうとして、足蹴られたのは戻りきれてなかった俺自身のせい。中学でサッカーをあんまりできなかったのも、努力とストレッチ不足の俺のせい。ケンカとか口ゲンカで負けたのも俺のせい。それで心俺かけたのも弱い俺のせい。だから「強く」なりたかった。けど、この前とある言葉と出会った。
 
「強くなくていい、強くなくていい。強いというのは、強くなるというのは痛みや苦しみに鈍くなるということ。だから、弱いまんまでいい」といった感じの言葉。誰の言葉かは忘れたけどおそらく気づけなくなるから弱いまんまで小さな痛みに他人の痛みに気づける人になりなさい。だから、強くならなくていいみたいな感じの意味。
 
　確かに一理ある。特に愛真だったら他人の小さな痛みとか助けてとかに寄り添うのは大切やと思うし、それがでできる人はバリスゴイと思う。でもさ、誰かを傷つけたり誰かに傷つけられたり、腹を割ってその痛みに耐えるのも、誰かを想って行動するのも、自分をさらけ出すのもやっぱりどこかしらに強さと勇気が必要になってくる。誰かの痛みを自分ごととして受け入れるのも、ある程度の強さがないと自分の痛みや他者に吞まれてしまう。しかも、ここを出て社会に出たらより一層必要になってくると思う。これからどうなっていくか分からん社会を生き抜くために、自分の大切なものを見失わぬように、踏みにじられないように、我が道を行くために「強さ」がいると。
 
　いや、分かってる。分かってるけどさ。俺はさ、もう誰も置いていきたくない。強くなることで聞こえなくなる助けてと感じなくなってしまう痛みを無視したくない。それで大切なものを見失うのは嫌だ。（気づくのが少し遅かったかな？）
 
　やけん、まず「強さ」って「弱さ」って何なのかまだ考え続けたい。思考はもう止めない。みなさんは、あなたは「強さ」って「弱さ」って何だと思いますか？　
　　　　　　　　　　　　
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