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夕会ノートより(2010年度①)

歌うことが好きだ。みんなと歌っていると何だか楽しい。
こんなに歌っている時が楽しいなんて知らなかったくらい
だ。歌には歌詞がある。歌詞には言葉がある。言葉には命があると思う。そう考えると言葉はどこから来るのだろう。愛真に来てからたくさんの歌に出会った。「こんなに素敵な言葉がある 短いけど聞いておくれよ 愛してる」
「生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう」
「まわる まわる ぐるぐるまわる… 戦争反対 戦争反対とりあえず戦争反対って言ってりゃあいいんだろう 僕はなんにもしてあげられず 僕はなんにもしてあげられず」
言っていったらキリがないけれど、伝えたいことはたくさん伝わってくる。歌はリズムなども面白いところもあるけれど、歌詞にはもっと伝えたいことがあると思う。歌詞に込められている意味も、もっとしっかり理解しなきゃと思う。
最近、「僕はなんにもしてあげられず、僕はなんにもしてあげられず」の歌詞が忘れられない。クラス劇のインパクトが強烈で強く印象に残っているのかも知れないけれど、正に今の僕にあてはまるからだと思う。自分はちっぽけだ。歌にある通り何も人に出来やしない。人を喜ばせたり、側に寄ってもあげられない。笑わせることも出来ない。知らぬ間に人を傷つけたかも知れない。そんなことばかりだ。側に誰かがいて欲しいんだ。話を聞いて欲しいんだ。最近ずっと言いたくても言えなかった言葉がある。それは、「なんで言ってくれなかったの」っていうこと。なんでこうなったんだろう、なんで僕は一人ぼっちなんだろうと思って
しまう。だけど、今は不思議とそんなに寂しくはない。
他人が思っているより本当の自分はみじめです。人と話せません。言葉が見つからないから。いつもビクビクしています。自信がないから。本当の自分が出せません。自分を知らないから。何だかんだで色々考えます。けれど言葉には出せないんです。
こんな僕じゃ平和なんてつくれない。本当にちっぽけだ。何かしてあげられることがないのか、まだ分からないけれど、せめて自分に嘘をつかないで、良いことははっきり言っていきたい。最近祈ったりはしていないけれど、今の僕はこう祈りたい。
「神様、今日もみんなが元気でいられることに感謝します。今日もみんなが無事でいられることに感謝します。仲間や友達がいることに感謝します。みんなここにいることに感謝します。みんなと歌えることに感謝します。こんなにちっちゃな僕ですが、祈れることに感謝します。」
思いつきで書いてしまったけど、伝えたいと思ったことが書けてよかったと思う。人はいいところもあれば悪い部分もある。そんな部分を分かち合っていけば、また新しいことが見えてくるかも知れない。
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