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「真理は受け容れ難い」創立責任者のことば

 そこで、これについてなされたルターの発言を、次に考察することにしよう。「神の御心は人間にとって厳しく、気に入らず、まったく絶望的であるように見える」。なぜならわれわれが嘘つきであり、真理に心を寄せているかのように思い上がっており、自分の考えに同意し賛成する真理だけに耳を傾けるので、真理は反対の姿をとって、われわれの許に来ることしかできないからである。しかし人間が謙遜に自己を開け渡し、信仰によって忍ぶならば、そのとき初めて、神の御旨がいかに善であるかを理解するのである。

高橋三郎『ルターの根本思想とその限界』山本書店、一九六〇(一九八九年再版)、p.300

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