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収穫感謝 生徒の「ことば」   (2022年度) 愛情  菜園班  

 野菜を一から育てて収穫する。そのことがどれだけ嬉しいことか、私は知らなかった。私が見ていた野菜はいつも綺麗に袋詰めされたものだった。そしていつも何も考えずにその野菜を食べていた。
 愛真に来てから私は菜園班に入った。入った理由は雰囲気が楽しそう、とかそんな感じ。入ったばかりの時は、前の年に先輩が植えてくれた野菜を収穫していた。しばらくすると、小さな小さな種をポットに植える作業をした。こんなに小さな種が本当に食べられる野菜になるのかと思いながら。数日後、発芽していた。また数日後、少しずつ成長している。さらに数日後、ポットの中にいるのが窮屈そうになってきた。そして、畑に植え替えるとグングン大きくなっていって、それを見るのがなんだか嬉しかった。そして、もっともっと嬉しかったのは、野菜を収穫した時。みんながそれを食べてくれた時。一から育てた野菜が大きく成長した。育てていく中で私は、野菜に愛情を持ち始めていた。
 野菜が大きく育つためには、雑草抜きや間引きが必要。この作業は、すごく地味だが大切な作業だと思う。そして、雨や雪、イノシシなどによって野菜がダメになってしまうこともある。そんなときは悔しくなるが、わずかでも食べられる野菜を収穫できることは喜びである。
 私は菜園班に入り、野菜に対して愛情を持った。収穫する喜びを知った。今、愛真のご飯に菜園の野菜が出る割合は本当にわずかだ。だから、私のこれからの目標は、もっともっと野菜づくりを頑張って、愛真の野菜の自給率を百パーセントにすること。
 そのためには、愛を持って種をまき、愛を持って水をやり、愛を持って収穫し、愛を持って厨房に届けていきたい。
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