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夕会ノートより(2022年度①)

夕会ノートより(2022年度①)
 
 季節はもう冬だというのに、最近、長い長い冬眠からさめたような感覚を味わっている。ずっ―とすっからかんだった心にたくさんの芽が芽ぶいている。
 理由はいろいろあると思う。だけど、きっかけは「進路」を考えることで今までの人生を振り返ることになった。
 私は、今まで自分に自信が持てなかった。自分なんて、と心のどこかで思っていた。自分の良いところも悪いところも認められなかった。人と関わるのが怖かった。ちっぽけな自分を知られるのが、誰かを傷つけるのが、誰かに傷つけられるのが、「死」をイメージしてしまう自分が怖かった。こんなこと思ってしまうのは罪だと思っていた。だけど気づいた。
 自分を認める、自信を持つって他人からの評価で手に入るものじゃない。自分が心を開かないと相手にも聞いてもらえない。自分の気持ちってそのまま人に伝わるってこと。「死」っていつもリュックみたいに背中にのっている。いつもそばにいる。
 正直、入試はゆううつ、誰かにためされるってこわい…
 この2年半、愛真に行て辛いと思うことも多かった。いまでも、逃げたいと思うときもある。だけど、先月、オープンキャンパスに行ってつめたい雨と風にふかれながら満員電車にのっていたら、早く愛真に帰りたいと思った。すごくつらいと感じていた場所は私の囲いの場所になっていた。いつもありがとう、これからもよろしくお願いします。この時期になると朝、起きたときはまだ、日が出てなくて、木々と空の間にぼんやりと黄色いオレンジの光がさしこんでいる。
 私はこの景色が好き
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