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卒業生感話(2010年⑪)

愛真での三年間を通して、私が特に自分の責任を問われたのは_平和な社会のための具体的な行動_でした。「こんなに小さい自分に何ができるというのか。」私は戸惑い、答えの出ない問いは考えないことにしました。
 
しかしその答えは、日々の朝拝、日曜礼拝で与えられていました。それは、「あなたがたは地の塩、世の光である。」「世のため、人のために学び、働きなさい。」という先生方の語りかけでした。ここから、平和な社会のために私ができる行動とは、勉強だと確信しました。
そのような思いから、大学進学を一つの目標とし、勉強に取りかかりました。一年生や二年生の頃は、社会に対する責任感と自信に溢れ、順調だったように思います。ですが、愛真における受験勉強は楽なものではありませんでした。三年目を迎える頃には、勉強に対する集中力や充実感がなくなり、ただ中身のない時間だけが過ぎていきました。結局、その状態が受験まで続いてしまい、試験には受かっても高校時代の勉強は失敗に終わったという思いがあります。
 
しかし私は高校、愛真での学びが最終地点だとは思っていません。大事なことは、それをいかに増やし、具体的に使えるかだと思います。私は後悔するより、次の場所での学びが充実したものとなるよう努力するべきなのです。
 
愛真は私に単なる受験教育はしてくれませんでした。しかし私を信頼し、社会へ送り出す地の塩、世の光としての教育をしてくれました。私が出来るその応答とは、二十年後、三十年後、もっと先の社会に対する働きかけだと思うのです。ですから卒業してからこそ、多くを学び経験していきたいと思っています。
 
この三年間と全ての人に感謝します。大きな教えと愛をありがとうございました。
 
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