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卒業生を送る言葉(2010年度)

二十一期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。愛真での三年間は、皆さんにとってどのようなものでしたか。楽しかったですか。それとも苦しかったですか。きっとそんな言葉では言い尽くせないほどの三年間だったと思います。朝の点呼から始まり、毎日の朝拝や夕会、月曜と金曜の作業、そして毎週の調理がありました。さらに、他にも平和学習、運動会、早朝サッカー、寮の同室者との深い関わり合い。隣にはいつも誰かがいるという生活の中で、悩み考えさせられることがたくさんあったと思います。それらはすべて、皆さんを支えていく大きな力になっていくと思います。
 
一般には上級生というと、下級生にとっては立派で大きく、なかなか近寄りがたい存在ですが、愛真での皆さんは、私たち下級生にとって、とても身近な存在でした。だからこそ、一緒に何かをしたり、親しく交わることができました。一緒にかっこつけたり、時には夜遅くまで起きていて、寮監の先生に叱られることもありました。しかし二十一期生の皆さんと大声で歌ったり、笑ったりして楽しい思い出をたくさんいただくことができました。また、自分達の行動について、きちんと注意して下さったこともあります。今となっては、とても感謝しています。振り返ってみると皆さんは、いつもどんな時でも私たちにとって、十四人の兄であり姉であり、愛真を明るく照らす太陽のような存在でした。
 
皆さんを送るにあたって、僕が気づいたことは、人は誰もどこかで他の人とつながっていて、人は決して一人では生きているのではないということです。愛真に来て初めて皆さんと友としてのつながりが与えられました。この友は一生の友になると思います。僕はこのことがとても嬉しいです。
 
皆さんは、今日新しい世界へ出発されます。愛真はいつでも帰ってくることができる所です。その時には、また親しく語り合いましょう。どうか、この愛真で作られたつながりを忘れないで下さい。
明日には二十一期生の皆さんは、愛真にはおられません。明日からは皆さんにかわって僕たちが愛真を照らす光となり、新しい愛真をつくっていきます。
 
二十一期生の皆さんと出会えたことを感謝しています。最高の思い出を与えて下さりありがとうございました。二十一期生の皆さんのこれからの歩みのために、愛真の地から祈っています。
 
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